【ブックレビュー】AWSの基本・仕組み・重要用語が全部わかる教科書

【ブックレビュー】AWSの基本・仕組み・重要用語が全部わかる教科書

2023, May 21    

久しぶりの更新になります。今月末に受験する予定のAWS DevOpes Developers Professionalの最終追い込みをしていまして・・・いや、言い訳ですね。ゴールデンウィーク明けてもちゃんとWebラジオやブログ記事を更新している人たちを見ると、すごいという気持ちでいっぱいです。僕もまたギアを入れ直さないとです。

一応AWS Solution Architect Professionalを所有している僕ですが、今年が取得3年目なので更新が必要となります。 当時は100個を超えたところ、といったAWSのサービスは現在200ほどあるという。多すぎる・・・。そんな進化の早いAmazon Web Servicesを網羅した本が今年発売され、かなり好評だったのでこの度読んでみました。

まず手にとってわかる。分厚い!500ページ以上あります。2023年現在のAWSのサービスをすべて網羅しようというのですから、そうなりますよね。非とつい一つのサービスについても手を抜いておらず、知っていたサービスもより深く知ることができましたし、知らないサービスがたくさんありました。最近AWSは金融機関や医療機関など専門業種に特化したサービスもローンチしており、まず使わないであろうサービスもあり、それをすべて覚えることは資格取得に必須ではないと思います。

しかしこの本を読んで分かったのは、この本は単なるAWSサービスのカタログではないということ。現代のシステムアーキテクチャの主流であるマイクロサービスアーキテクチャやCA型/CP型/AP型のデータベースの特徴とメリデメ、CI/CD、コンテナなどの技術をきちんと説明したうえで、それがAWS内にどのように取り入れられているのかを丁寧に説明しています。渾身の一冊といってよいです。高評価なのも分かります。これからAWSを始める人にはもちろん、ある程度AWSは触っているけど最近の進化にはついていけてない人にも情報収集にぴったりな本です。

ただし技術の世界は習うより慣れよ。この本でAWSの各サービスについて知識を得たら、実際に自分のアカウントでいろいろ触ってみるとさらに理解が深まります。そのための書籍が手元にあるとなおよいでしょう。僕は10年以上前にAmazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築の初版でAWSを触り始めましたが、本当に良い本だったと思います。10年以上経ってなお改版されつつ販売されているのはこの本が高い評価を得ていると言えるでしょう。