
ISC2のCareer Development Express Courses Bundleを受講した
7月下旬に以下の件名のメールをISCより受け取りました。
New! Free Career Development Courses – Just for ISC2 Members
本文を和訳すると以下のように書かれていました。
変化の激しい現代のサイバーセキュリティ業界において、時代の流れに乗り遅れないことはこれまで以上に重要です。私たちは、その道のりを一歩一歩サポートします。 そこで、今回 「キャリア開発エクスプレスコースバンドル」 を、ISC2メンバーシップに無料でご提供できることになりました。通常384ドルのところ、追加費用なしでご利用いただけます。
キャリアのどの段階にいても、このオンデマンドコースが役に立ちます。
- 需要の高いスキルを強化する
- 自分の強みを現在の市場ニーズに合わせる -長期的な成功に向けたロードマップを構築する
早速始めましょう。アカウントにログインして、バンドルをカートに追加するだけで完了です。
本来5万円するコースを無料で受けられると聞いて、これは受講しない手はないブログのネタにもなるし
しかしここからが大変でした。メールのリンクからコースの紹介ページに遷移しましたが、Add Cartボタンを押せない。ブラウザのキャッシュをクリアしても、別のブラウザで起動しても(余談ですが、ISC2のサイトはFirefoxだとうまく動かない場所があり、Google Chromeが推奨です)だめ、仕方なくISC2の事務局にメールで問い合わせました。何回かやり取りした末に
- カートを空にする(自分の場合はカートに何も入っていなかったので作業しませんでした)
- キャッシュをすべてクリアし、ログインし直す
- カート右側の通貨単位をデフォルトのUSDから別の通貨単位に変更後、再度USDに戻す
太字の作業はISC2の事務局からのアドバイスではなく、自分で見つけました。これによりボタンが活性化されます。
カートから$0で購入後、Courses-Examsのページに以下のようにバンドルされたコースが追加されていました。
これらのコースは「10/5までの限定です」と書かれています。時間の猶予がありません。速やかに学習開始しなくては。
ちなみに、各コースを受講すればそれぞれCPEクレジットもゲットすることができます。
注:ISC2資格取得に向けたグループB CPEクレジット1単位を取得するには、コース評価を含む全モジュールを修了する必要があります。
Resume/CV/Portfolio Building & Management
CVとはCurriculm Vitaeの略で、日本の履歴書のようなものです。特徴としては学歴や資格だけでなく、コンテストの受賞歴や自分のアウトプットの紹介を防ぎます。肩書では示すことのできない能力を相手に伝えることができます。システムエンジニアにおけるCVとは「こんなコードを書きました」というGitHubリポジトリや、実際に動くプログラムを見せるなどがあるのではないでしょうか。
Building Your Personal Brand & Digital Presence
LinkedInやFacebookがある現在、アメリカでは個人が自分のスキルや経験をインターネットに公開することが日常になっているようです。そのテクニックも紹介されています。
Managing the Offer & Negotiation Process
私は日本人ですが、アメリカでは企業とのオファーに対する交渉も日本と比較にならない真剣勝負なのではと思います。。そのため複数の会社をマトリクスで「基本給」「福利厚生」「将来性」などから分類比較する方法はアメリカでは必須スキルなのだと思いました。私自身知っておくべきと考えました。
Identifying Your Cyber Path & Industry
AIの登場でさらに変化が加速しているIT業界において、引き続き働き続けるにどのような戦略を立てるべきか、自分の中でも再認識することができました。
Identifying & Building Your Network
「Building Your Personal Brand & Digital Presence」と被りますが、インターネット上で自分の価値を上げるための活動を行うためのネットワークに参加しろ、という話でした。Slackの情シスチャンネルのメンバーになるという行為や、このブログのようにGitHub上にどんどんpushすることで草をはやすような行為は将来的にも役に立つということでしょう。
Nailing the Interview Process
「Nailing」は、スラングで「完璧にこなす」「成功させる」といった意味合いです。直訳すると「面接プロセスを釘付けにする」となりますが、これは「面接を完璧にこなす」というニュアンスを表現しています。 インタビューされる側、オンライン面談を企業から受ける際の心構えや交渉術が解説されています。グローバルな時代、海外の会社に転職することがあるかもしれません。
まとめ
平易な英語が使用されていて、字幕が表示されていることから日本人でも苦労せず学習に利用できます。 セキュリティとは全く関係ないコンテンツですが、「転職を見据え、インターネット上に自分の足跡をしっかり残したい」「いざ面接官と質問される場合の心構えを知りたい」などと言う要望には応える内容となっており、それが無料で受けられるのは、必要とする人にとってはお得なカリキュラムになっています。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。