AWS認定DevOps Engineer Professionalを取得しました!

AWS認定DevOps Engineer Professionalを取得しました!

2023, Jun 04    

先月のブログ更新がおろそかになっていたのは、ゴールデンウィークというのもあるのですが、表題の通りAWS認定資格の受験勉強をしていたからです。 そしてさる5/28に受験してきました。結果は1発合格です!どや。不合格でも無料でもう一回受験できるキャンペーンを利用していたのは内緒だ

AWS認定DevOps Engineer Professionalとは何か

https://aws.amazon.com/jp/certification/

AWSの資格は多種多様ですが、僕がこれまで取得してきた「ソリューションアーキテクト」がシステム設計に重きを置いたもの、「セキュリティ専門知識」が文字通りセキュリティの専門知識に重きを置いたものに対して、「DevOps」はシステムのプロビジョニング(デプロイ)、運用、管理に重きを置いたものになります。システム開発(Dev)と運用(Ope)が協調する開発手法は今や多くの企業で採用されています。AWSも対応しているサービスを多数提供しており、それらを使ってAWS上でDevOpsを実現できるスキルを保有していることを問うのがDevOps Engineer。Professionalと付いていることから分かるように上位資格になります。

なぜAWS 認定 DevOps エンジニア - プロフェッショナルを取得しようとしたのか

ソリューションアーキテクトプロフェッショナルを保持している僕ですが(この資格も今年失効するんだよな…)、現在の会社で稼働しているAWSのシステムはずっと昔に作られたもの。EC2+RDSで作られたクラッシックなアーキテクチャです。しかしさすがに古いので、モダンアーキテクチャでリニューアルしよう、という機運が高まっていることは以前ブックレビューAWSで実現するモダンアプリケーション入門で説明した通り。既に他の人が脱EC2インスタンスを進めてくれているのですが、そうなると単にアーキテクトをモダンにするだけでなく、テストやデプロイについてもなるべく先進的なものとしたい、そのための知識を得なければ、というのが本試験の受験の理由となります。資格取得の理由は大きく分けて二つ「現在保有している知識とスキルを保証する」「その資格の取得を目指すことで知識とスキルを身に着ける」ですが、僕の場合セキュリティ専門知識は前者、ソリューションアーキテクトプロフェッショナルとDevOpsエンジニアプロフェッショナルは後者でした。

どれくらい勉強したか

ネットを検索すると1週間とか2週間で合格、という人もいますが、自分は一般人なので。手元の学習ノートを見ると3/7から試験勉強を始めたのでおよそ2か月半試験勉強していました。仕事でAWSを触っている&ソリューションアーキテクトプロフェッショナルを保有していることからAWSの知識が全くない、ということはないですが、ソフトウェアのビルド&デプロイ周りの知識は正直不足していました。GitHubについてもおっかなびっくり触っている感じです。

どうやって勉強したか

公式サイト おススメ度:★★★ 試験ガイド、サンプル問題、模擬問題が用意されています。まずはここから手を付けると良いでしょう。動画は英語ですが和訳が表示されるので困りません。ただし、ガイド、問題数とも少ないので、これだけでは足りないでしょう。

しかし問題はここから。DevOpsエンジニアプロフェッショナルがこれまで取得してきた「ソリューションアーキテクトプロフェッショナル」や「セキュリティ専門知識」と決定的に異なる点があります。それは、DevOpsエンジニアプロフェッショナルは日本語の試験対策本が2023年5月時点では発売されていない点です。そのため自ずと英語の教材を使うことになります。しかし現代は学ぶモチベーションがある人にとってはありがたい時代です。DeepLやGoogle翻訳があるので、英語で書かれた教材や動画もある程度日本語で利用することができます。僕は昔から試験勉強ではUdemyを使っているので今回もその中から紹介しますが、似たようなサービスは他にもあるので是非調べてみてください。ちなみにUdemyは毎週のようにセールをやっているので、欲しい教材がセールになるのを狙いましょう。¥28,000の教材が¥2,500で買えたりして、「定価とは?」という気になります。

Practice Exam | AWS Certified DevOps Engineer Professional おススメ度:★★★ AWS Certified DevOps Engineer Professional Practice Exams おススメ度:★★★ 試験ガイドで知識を身に着けたのでさあ模擬問題だ、とやってみても、最初は半分も正解できませんでした。この時点では知識の量が絶対的に不足していたのを痛感しました。ただしどちらの模擬試験も解説がしっかりしているので、むしろ正解率が低いのは大歓迎です。 AWSの試験は公式でも言っていたように、4択中2択に絞るまでは比較的容易なのですが、そこから1つに絞るにはしっかりとした知識が必要になります。上記の模擬試験は解説が丁寧で、「なぜこの選択肢を選んではいけないのか」をしっかり説明してくれています。これにより知識の底上げが図れます。

AWS Certified DevOps Engineer Professional 2023 - DOP-C02 おススメ度:★☆☆ AWS DevOps Professionalで試験範囲となるAWSサービスの利用方法について画面を使って説明してくれている動画です。本当は先生の言う通り、自分で手を動かし、リソースを作成するほうが覚えは良いのですが、そこまで時間を取れなかったり、そもそもどこから手を付ければよいのか分からない、という人には良い教材だと思います。ただ自分は見るだけで終えてしまったので、得るものはあまりありませんでした。使うならば先生と同じように実際に画面を操作し、CloudFormationを使ってリソースを作成するのが理解を深めるために有用と思います。

AWSの基本・仕組み・重要用語が全部わかる教科書 おススメ度:★☆☆ 以前紹介した本ですが、本試験を受験するため、という使い方には向きません。この試験は狭く深いですが、この本がカバーしているのは広く浅くなので。 最初に紹介した「AWSで実現するモダンアプリケーション入門」のほうがデプロイ周りの治験を得ることができて参考になります。

Jayendra’s Cloud Certification Blog おススメ度:★★★ AWSの試験のお供としては有名な海外のブログ。今回もお世話になりました。AWSの各サービスや試験問題に出そうなポイントをしっかり抑えています。このブログで解説されている各サービスの説明をもう一度ノートに書き写し、理解に勤めました。結局地道な勉強がいちばんの近道なんですよね。

これらで学習を継続し、試験直前のUdemyの模擬試験でやっと75%以上のスコアを出すことができました。

本番の注意点

  • ピアソンVUEは試験中にマジックでメモ書きできるプラスチックのボード(表面のみ)を1枚渡してくれます。アーキテクチャ図を書いて解いていく、というのが自分のやり方なのですが、1枚ではぜんぜん足りません、そのうえこのマジック、消すことができない。試験中もう1枚もらおうとしたら、「1枚しか手元に置けないので今あるボードは回収します」と言われて断念(見直しに使いたかったため)メモ書きは計画的に行いましょう。
  • Udemyの試験問題<本番の問題<AWS公式のサンプル問題・模擬試験くらいの難易度でした。Udemyで高得点ゲットしたからと言って油断せず、AWS公式の問題の難易度の高さに悲観せず頑張りましょう。
  • AWS公式やUdemyがあまり抑えていなかったOrganizationsやControl Towerの問題が目立ちました。僕の場合一度会社のAWSアカウントでControl Towerを導入しようとしたことがあり、少し触っていた経験が活きました。
  • CloudWatchがターゲットとできるサービスやAPIは何かを暗記しておくと1つ2つ〇を増やせるかもしれません。
  • CloudWatch「アラーム」が正解な場所にCloudWatch「メトリクス」やCloudWatch「ログ」など、読み間違えそうな単語がしれっと使われているので気を付けましょう。

最後に

問題文を2時間少しで75問解き、残り時間は後ろに戻りながら見直しに使いました。この見直しでポカミスに気が付くことも普通にあるので、最後まで手を抜かない、諦めないようにしましょう(”後で読む”旗はクリックし忘れましたw)「ギリギリ合格くらいかなぁ・・・」という手ごたえでした。自分としても十分勉強できた、という感じはなかったので、もしダメでも無料で再試験受けられるし…でも1回で合格できるに越したことはないな、くらいの気持ちでいました。 以前は合否はその場でわかったのですが、最近は試験終了後少し待たないと合否が分からないシステムになっていました。ピアソンVUEに登録したメアドではなく、認定バッジサービスと連携しているAPNのメールアドレスに通知が来ることは知らず、「まだ合否メールは来ないのか」とやきもきしていました。試験翌日にスコアが分かりましたが、本当にギリギリでした。とてもこのブログでは書けませんwともあれ合格は合格。ここで得た知識を業務にちゃんとフィードバックして、プロフェッショナルの名前に負けない活動をしなければという気持ちです。